誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

ご先祖さん

この家に移り住んで4か月程経ったか。

おかんと年末に話をしていたのだが、この家では2階や仏間からあらゆる異音が頻繁に鳴り響いている。

ミステリー的なおもしろみはないのであしからず。

 

自分としてはご先祖さんがここに居る、居てもおかしくないし守られてると暖かい気持ちになれるので特に気にもとめていなかった。

 

先程母から着信があり、他愛もない会話をしていると

「ばぁちゃんとじぃちゃんの写真てある?」特に探してもいないので…と思ったのだか、二人で居間に座っている写真がある事に気がついた。

「ちょうどえぇのあったわ」すると母が、それに水を備えてあげて欲しいとの事だった。

ばぁちゃんは急性心筋梗塞で亡くなったのだが

「ばぁちゃんはもしかしたら死んだ事自覚してないかもしらん」と、確かにばぁばならあり得ると微笑した。

母もまたばぁばの娘であり、おかんのおかんだと言う事に今更ながら感じた。

自分がおかんに抱く当たり前の気持ちを、おかんも又抱いている、当たり前だ。

「おかんがそれで気持ちがスッキリするならやるよ」と言って母は嬉しそうに、少し寂しそうに

「うん、やってやって」と答えた。

 

ご先祖さんを奉る事は当然の風習である、しかし、ある人にとってはただのご先祖ではなく、自分が感謝して止まない母に抱く気持ちのように、その人にとってもいつまでも母であり親子なのだ。

 

母親とはそんな偉大な存在なのだ。