誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語 シーズンⅡ

そんなマニアックな追及を日々黙々とこなす卓の事などお構いなしに、リフトに一人のスノーボーダーが滑り込むように相乗りしてきた。

「すいません、突然」
スノーボーダーにしては礼儀は欠かないタイプなのだと、少しホッとした卓だった。
「さっきハン3滑ってるの後ろから見て、必死に追いかけたんですけど見失って、さっき見かけたので急いでこっち来たんです」
興奮気味に勢い良く話始める。
「そうだったんですね、なんでまた?」
卓は本当に謎でしか無く、なぜという思いしか無かった。
「あんな滑り見たら誰だって話かけたいと思いますよ!あっ、すいません。俺ガミくんってあだ名なんでよろしくです」
「僕は卓です、よろしくどうぞ」
自分が褒められている事には一切触れず挨拶だけをかわす。
「反応薄いですね、迷惑でしたか?」
申し訳なさそうにするガミくんに
「いえ、自分の滑りなんてまだまだなので…なんていうか、自分で納得いく滑りをした時以外褒められてもしっくりこなくて。すいません、せっかく追いかけてまでお褒め頂いたのに」
「言う事までカッコいいとか最高ですね!ゴーグル取ったら顔までイケメンやったら俺嫉妬しますよ」
笑いながらこちらを見る。
「じゃあ、あえて今は外さないでおきますね」
卓のイタズラな返事に二人は笑った。