誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

篭り物語 シーズンⅡ

安堵と安心感からか卓はもう少し康めしをおかわりし、滑りに行く事にした。
卓の中のモヤモヤは少しずつだが着実に晴れていく。

久々の白銀の世界に降り立った卓の背中は少し大きく見えた。
卓は大きく息を吸い込む。
肺のなかを切り裂くような冷たい空気が充満する。
「帰ってきた、やっぱりここやな」
そうボソッと呟くと、いつもの様に自販機で缶コーヒーを手に入れてゴンドラへと乗り込んだ。

いつものゴンドラの景色は、卓が大阪へ帰っている間も変わらずに卓を迎えてくれた。
清々しい晴れた気持ちで見るゴンドラからの景色は、また一段と輝かしい物に感じられた。

中間駅を越えた辺りから、マナー違反のタバコに火をつけ缶コーヒーで一服を始める。このルーティーンはかかせないのだ。

卓が居ない間に雪山は一段と肥えた雪を蓄えていた。
早くあの雪の無重力へと飛び込みたい卓の気持ちを無視するかのように、ゴンドラはいつものペースでゆったりと山頂へと向かった。