誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語 シーズンⅡ

「なにせ仕事の事は心配せんでえぇから安心しよし」
「わかりました。ありがとうございます」
「ほんで例の彼女はどうなったん?」
チカさんは悪戯な笑みを浮かべ卓に尋ねた。

卓はたまにチカさんや康之さんにそういう話をしていたのだ。

「あぁ、別れてきました。腹くくってたはずやのに以外と悲しいもんなんですね。」
卓は少しうつむいた。
「でも、自分で決めた事なんで後悔はしてないです。それに、こんなん言うてたら別れた彼女に失礼なので」
「あんたにもそういう気持ちがあるの聞いて安心したわ」
チカさんは優しく、だが少し悪戯な笑みを浮かべた。
「なんや言うてあんたは優しいのわかってるから心配はしてなかったけどな」
「そう言ってもらえると少しは罪悪感がましです」
「それはちゃうんちゃう?」
「えっ?やっぱり悪い事したのに変わりはないですよね」
落ち込む卓にチカさんはこう言った。
「ちゃうちゃう、あんたの優しさは充分彼女に伝わってるはずやし、優しいからそういう気持ち持つんやで。せやから罪悪感なんて感じる必要無い思うよ。真っ直ぐ彼女と向き合ってあげたんやから胸張り」
卓は安堵と共に少しだけ、目に光るものを滲ませた。