誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語 シーズンⅡ

久々の康めしはやはり絶品であった。


少食の卓は普段一般男子の半分程の量しか食べないのだが、康めしの時は大皿に大盛りをぺろりと食べるのだ。

「あんたほんまにこれだけはようさん食べるでなぁ。普段からそんだけ食べたらこっちも作り甲斐があるんやけど」
「これだけは別物なんです」
そう答えた卓は、ふと気になる事があった。

 

「そういえば、たかしはまだ帰ってきてないんですか?」
この質問に康之さんとチカさんは顔を見合わせた。
それから康之さんが
「たかしもう来えへんらしいわ、親族がどうこう言うてたけど実際はよくわからん。まぁ本人が決めたんやからしゃあないけどな」
「そうなんですね、まあしゃあないですよね。僕はスノーボードしに来てるんでどっちでも良いですけど」
「あんたほんまに相変わらずのボードの事しか頭に無いな」
ちかさんが笑いながら言った。

 

「て事は仕事が増えるって事ですよね」
卓は苦笑いしながら二人の顔を交互に見た。
「お前の事やからその心配するやろなってチカと話してたんや。確かにちょっとしんどくなるかもやけど、俺も手伝うし今まで通り滑る時間はちゃんと確保するから安心し」
「僕もなるべく頑張ります」

 

するとチカさんが割って入るように
「でも安心し、あんたには言うて無かったけど、もう一人バイト来るから」
「そうなんですか?なんでそんな事黙っとくんですか?」
卓は怒った訳では無いのだが突然の朗報に驚いた。