誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語 シーズンⅡ

時計の針は12時近くを指していた。
神戸屋の安心感にすっかり寝入ってしまっていた。

 

一眠りし、すっかり元気になった卓は今度こそ滑りに行く準備を始める。
「ガタン、卓起きてるか?昼飯食うか?」
康之さんの声だ。
急いで屋根裏のはしごへと近寄り下を覗く。
「気づいたら寝てました。お昼頂きます」
「りょうかい。滑りに行くんか?」
「はい。今用意してました」
「ほな用意できたら降りてきい。飯用意しとくから」
「わかりました。ありがとうございます、すぐ行きます」

卓はウェアのパンツを履き、ジャケットと小物を持って下に降りる事にした。

 

厨房には既にお昼ご飯が用意されていた。
神戸屋の康之さん特製やきめし、康めしだ。
これに味ぽんをかけて食べる絶品の焼き飯なのだ。

 

卓は初日からこの康めしに当たるとは思ってもおらず、滑る前からテンションは最高潮となった。

 

遅れてちかさんも厨房にやってきた。
「ただいま、挨拶もせずに寝てしまってすいません」
「えぇんよ、疲れてたんやし、話はご飯食べながらゆっくり聞くから」
「ありがとうございます」
相変わらずの思いやりの気持ちに卓は胸の中に温かい物を感じた。

 

「温かいうちに食べよ!」
神戸屋に帰ってきて初めての食事が始まった。