誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語 シーズンⅡ

今回は到着日時と大体の時間を神戸屋へと伝えていたため、バスで到着した時には見覚えのあるバンが既に卓を待ってくれていたのだ。

 

車へと近づきドアを開けると康之さんだった。
「ただいまです、朝から迎えありがとうございます」
そう言って車へと乗り込んだ。
「お帰り、長旅ごくろうさん。ほな行くで」

卓を乗せた車は見慣れた雪道を勢い良く走り抜け、あっという間にペンションへと到着した。

 

「ありがとうございます、早速着替えて仕事しますね」
そう言って降りようとした卓に
「今日は朝はえぇよ、寝るなり滑りに行くなり自由にしとき」

バスの長時間の移動で疲れた卓にとって、この言葉は有難い事この上無かった。


「わかりました、ありがとうございます」
「ほなまた夜いつもの時間によろしく」

康之さんはそう言って朝食の準備に向かった。

 

卓はせっかく朝から滑れるのだからと滑りに行く事にした。
ひとまずいつもの屋根裏へと向かい、誰も居ない部屋で煙草を吸う。
懐かしい屋根裏のかび臭さと煙草の混じった匂いに、どこか落ち着きを感じ、少しホッとした気分になっていた。