誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語

フロントのチカさんを呼びに行き皆で夕食を食べた。


卓はそれほどゆっくりしている時間が無かった。

神戸屋はこれから宿泊客の夕食が始まる。
卓はオーナーに夜行バスの乗り場まで送ってもらう事になっていた。

 

車で送ってもらう道中
「学校頑張っておいでや、また戻ってくるの楽しみにしてるからな」
そう優しい言葉をオーナーは卓へとかけてくれた。

 

今晩はまた雪が大量に降り注いでいる。
車の窓からそれを焼き付けるように外を眺める。

 

大阪へ戻ってからの事は後回しにしよう、今はこの景色とこの時間を最後の最後まで噛み締めよう。

 

また戻ってくるのだからここまで神妙になる事はないのだけれど、卓にとっては今回大阪へ戻るにあたって、学校以上に重要だと思っている事に決着をつける必要があったのだ。

 

長いようで短かかった冬休みの雪国での生活、しかし、卓の気持ちに答えを出させるには充分過ぎる期間となった。