誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語

盛大な宴の後の朝、卓は意外にもスッキリと目覚めた事に驚いた。
それもアラームがなるよりも早く目が覚めたのだ。
身体は重たいが頭はスッキリとしていた。

 

ひとまず煙草に火をつける。
昨日の彼女からのメールを思い出し開いた。

メールには卓を祝う言葉と、仕事や身体を気遣う内容が記されていた。
卓はさすがに返してあげないと失礼でもあり、かわいそうだと思い、冒頭に謝りの言葉を添えて珍しく丁寧にメールを返信した。

 

彼女にとっても卓の誕生日は特別な日のはずだった。
それなのに当日のうちに直ぐに返信しなかった事を卓は後悔した。
新年早々自分を責める事になった、そんな年明けだった。

 

卓は少し早く下へと降りた。
すれ違う宿泊客と新年の挨拶を交わす。

厨房へと向かい煙草でも吸おうと向かうと、既に康之さんが朝食の準備を始めていた。
「おはようございます、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。昨日はありがとうございました。」
挨拶とお礼を盛り込んだ少し長めの挨拶をした。


「明けましておめでとう、よろしくな。あんだけ飲まされてしんどないんか?」
「それが不思議と頭スッキリしてるんですよね。身体はさすがにちょっとだるいですけど」
「そうか、まぁそれなら良かったやん」

 

そんな会話を交わしながら二人は並んで煙草を吸った。