誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語

かといってオーナー一人だけでも充分過ぎる強敵だった。

テーブルのピッチャー二つは瞬く間に空になる。
オーナーは水を飲むよりも早いペースでビールを流し込む。


オーナーがグラスにビールを注ぐペースで卓のグラスも満たされる、卓はあっという間に酔いが廻っていた。

 

空になったピッチャーは新たに満タンになって帰ってくる。
卓は地獄を見ている気分だった。

このままではおかしくなってしまう、そう思った卓は一言オーナーへ断りを入れペースダウンする事にした。

 

その間にもピッチャーはみるみる内に空になった。

この人の肝臓と胃袋はいったいどうなっているんだろう。
そんな事を考えながら酔いでふわふわとしていた。

 

ふとオーナーが席を外した。
しばらくすると、またワインボトルを持って帰ってきた。

「うそやろ」
卓は思わず声に出した。

「これうまいんだよ、ちょっと飲んでみなさいよ」
そう言って半ば強引に卓にも赤ワインが注がれた。
「ありがとうございます、頂きます」


頂きたくないのが本音だったが、明日の事を考えて、これをやつけて先に失礼するために最後の踏ん張りを見せる。