誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語

夜の仕事も終わり宿泊客は年越しムードで盛り上がっている。
そんな光景を横目に風呂へと向かう。

 

途中康之さんが居た。
「後で皆で年越しそば食べるで」
「あっはい。わかりました」
卓は年越しらしい雰囲気を味わえるのだと少し嬉しい気持ちになった。

 

宿泊客は皆酒盛りで風呂場には誰も居ない。
さっとシャワーを浴び、大きな湯船を独り占めにしながらくつろぐ。
「今日誕生日やけどもう1日終わるなぁ。」
独り言を漏らす。

その時、今朝彼女からメールが来て居た事を思い出した。
寝る前にでもチェックしようと今は忘れる事にした。

 

誕生日だからと言っても、ペンションで住み込みの仕事をしている卓にとっては何ら特別に感じなかった。
この後、年越しそばを食べる以外を除いては。

 

何も無く年を越し、明日も朝早くから通常通り仕事をするだけなのだ。
そんな事を考えながら1日の疲れを癒した。

 

風呂から出て、部屋に戻ろうと本館の二階へやって来た卓はオーナーと会った。
「おつかれさまです」
卓はオーナーに挨拶をする。
「おつかれさん、きみ今日誕生日やろ?今からお祝いするからパブリックスペース来なさい」
微笑みながら卓に言った。
「えっ?はい、わかりました。すぐ行きます」


思いもかけない出来事に卓は驚いたが、嬉しくないはずは無かった。