誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語

年も暮れに近づき年末年始の休暇に入りゲレンデは大にぎわいとなった。


普段並ぶ事の無いゴンドラにも長蛇の列ができており、いつものように何本もゴンドラを流す事ができない程だった。

 

それでも、雪は降り続き極上のパウダーとなったゲレンデを卓が放っておくはずもない。
一人乗りの人が並ぶレーンは比較的早く進むため、相乗りでゴンドラへと乗車し、時間の許す限り滑り尽くした。

 

日々のフリーランを延々と繰り返した卓の身体はある程度仕上がってきていた。
籠りにとってシーズンインのこの時期のフリーランを滑り込む事はとても重要な事だ。

 

卓はパークも好きだが山を滑り尽くす事こそスノーボードだと考えており、この時期にしかできない事を黙々と、だがしっかりと楽しんでいた。

 

ペンションの生活に入り、日にちや曜日の感覚は完全に無くなっていた卓は今日が今年最後だという事も忘れてスノーボードに熱中していた。


大晦日は卓にとって1年で特別な日だった。
勿論、世の中の皆が特別な日なのだが、それとは違う特別な日だった。