誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語

卓は煙草に火をつけベッドに倒れ込む。
大量に煙を吐き出し
「疲れたぁ」
と独り言を漏らす。

 

一緒に部屋に戻ったタカシが風呂のセットを抱え
「俺風呂行くけどいく?」
さすがに少し一服したかったので
「後で入るからいいよ」
そう答え煙を大きく吐き出す。
「そしたら先行くわ」
そう言ってタカシは風呂へと向かった。

 

フィルター近くまで短くなった煙草を揉み消すと、頭の後ろで手を組みベッドの天井をぼぉっと見つめる。

朝からハードな1日を過ごした卓は、またそのまま寝入ってしまった。

 

どれ程眠ってしまったのだろう。

「風呂入らな閉められるで」
その声に目を覚ます。
タカシが風呂に入っていた間眠っていたのだ。
「悪い、ありがとう。入ってくるわ」
身体が相当疲れていたのだろう、起き上がろうとするが鉛のように重かった。
のそのそと起き上がり風呂のセットを用意して風呂へと向かう事にした。

 

屋根裏の扉を開けると、廊下でチカさんと康之さんが3歳の息子のユウキと遊んでいた。
「おっ、はじめまして」
膝をつき、ユウキに目線を合わせて話しかける。
ユウキは恥ずかしがって、くねくねしながらチカさんの後ろへ隠れてこちらを覗いていた。
「かわいいですね」
その言葉に二人は顔を見合せ、卓に向かってチカさんが
「見かけによらず子供好きなん?」
卓は見た目の事も子供が好きな事も当たり前のように否定しなかった。
二人にとっては意外な事のようだった。

 

そんな事には気にも止めず
「お風呂行ってきますね」
そう言い残し風呂へと向かった。