誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

籠り物語

食事を提供している間は、下がってきた食器をお湯を溜めたシンクへと次々と放り込んでいく。
料理を提供している際は洗い物などしてる暇がないのだ。

 

デザートはタカシに任せ卓は洗い物をすることにした。
貯めていたお湯には洗剤も入っており、つけていた食器の汚れはスポンジで軽くこするだけでするすると落ちていった。


汚れの取れた食器は食洗機へ入れるため、専用の食器入れと並べていく。
こうした作業を食器がなくなるまで延々と続ける。

 

下げられてくる食器を洗っている傍で、たかしはせっせとデザートの準備をしていた。


この日のデザートはチョコレートケーキだ。
神戸屋では、デザートも全て手作りでクオリティもかなりのものだった。


卓は洗い物をしながら
「いつのまにこんな手の込んだ手作りのケーキを作っているのだろう」
と考えずにはいられない程の出来栄えだった。

 

そんな事を考えながら、卓は黙々と食器を洗っていく。


食洗機から取り出した食器は、高温で洗浄されるため置いておくだけで拭き取りが必要ないぐらい乾いていた。
全ての食器を洗い終えると、高く積み上げられた食器を1枚ずつ丁寧に拭き上げていく。コース料理というだけあって大量の皿が積み重なって行った。

 

食器の拭き上げをする頃には、タカシもデザートを全て出し終えていた。
残りの食器を二人で手分けして拭き上げ、ようやく全ての食器を拭き終えた。
食器を元あった場所に戻し厨房内での作業が一段落した。

 

康之さんの方も作業が一段落した。
「スリッパ置いてる棚の所にホウキと塵取りあるからさっと床はいて。それで仕事終わりやから」

卓はほうきと塵取りを持って、厨房全体をはき終えると
「終わりました」
と康之さんへ声をかけた。
「OKおつかれさん。風呂22時までやからそれまでに入ってな」


卓は時計を見ると、時刻は20時ちょうどだった。

二人はチカさんと康之さんに
「おつかれさまでした」
挨拶を交わし屋根裏部屋へと戻った。