誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

おかんへ書く手紙 四話

雪の季節になったらおかんのあの名言思い出すねんなぁ。

 

永遠は外の雪景色を見て文字を走らせる。

 

まぁまぁネタにさしてもらったけど。
おかんがテレビで北海道のニュースで写ってたダイヤモンドダスト見て
「めっちゃ綺麗なぁ。なんやっけこれ?ハウスダスト?」
爆笑したわ。それもはやゴミやから。
そういう天然な必殺技は凶器やで、まぁめちゃくちゃ楽しませてもらってるけどな。

 

おかんの手にかかれば美しいダイヤモンドダストの光景すら埃に変えてしまう。魔法のような笑いを巻き起こすおかんはそこらの芸人よりもおもしろいのではないだろうか。
これも言葉や文字のおもしろさだと思う。
それをおかんが本気で言うというシチュエーションも相まっているのだろう。

 

永遠は手を止めコーヒーを淹れに行く。
「あれっ、砂糖ないやん…まぁえぇか」
一旦ストックが無かったか探して見るが無さそうなのですぐに諦めた。
永遠は何かを探す時面倒になりすぐ探すのを諦める所がある。

ミルクだけを足し熱いお湯をカップへ注ぐ。
立ち上る温かそうな湯気を見てある事を思いだし再びペンを取る。

 

そういや俺がなんか探すのすぐ諦めるの知ってるから俺が
「あかんわ無いわぁ」って言うたらいつも
「手使って探したん?なんのための手ぇや!」っていつも言うてたよな。
結局おかんがいつも見つける。
「あるやんか!手使い!」
なんや言うて怒ってるみたいやけど笑いかけてくれる一連の流れ結構好きやで。後
「おかんお茶」って言うた時
「お茶がなんや?お茶言うたらお茶が歩いて来んのんか」言われた時、怒られてるはずやのに笑ってもうたん覚えてるわ。
なんかおかんと日常の会話思い出した事手紙にしたらちょっとした漫才みたいやでな。北海道出身のおかんやのに完全に関西人になってもうてるな。

永遠は書きながらおかんを思い出し微笑していた。

 

こっからはちょっと切ない事書くけど書きたいから許してな。

 

永遠はその時の事を思い出し怒りと悲しみと後悔の念を織り混ぜたなんとも複雑な気持ちでペンを走らせた。