誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

おかんへ書く手紙 三話

昔からよう怪我する子供やったよなぁ。
中学卒業するまでで骨折11回…まぁまぁ折ったな。
おかんは怪我して帰ったら決まり文句みたいに
「とりあえず湿布貼っとき!そのうち治るわ!色変わってなかったら大丈夫!」どこでそんな雑な治療方針習ったん?雑過ぎるやろ。
ほんで何日か経って色変わり出したら病院行くやん、先生見て
「これいつやった?」聞かれるから
「いついつです…」ほな先生
「遅いわ!なんで、こんなんなるまでほっといたんや!」
いつも怒られるん俺やった。まぁ今となっては良い思い出やけどな。


折れたまんま川で泳いだり、足折れたままサッカーしてたり。
そんなおかんの豪快な所も嫌いじゃない。
お陰で痛みにはえらい強なったわ。ほんまに。

 

専門学校行って柔道整復師の勉強始めた時はおかんの治療方針がどんだけ危険なもんやったかわかった時は…
あちこち靭帯あかんなってるし、説明し出したらきりないわ。
そのお陰で学校では良い例やってよう使われたわ。
自分の身体に答えようさんあったからそれはそれで良かったんかな。
後遺症の宝庫やで…
怪我の話やったらなんぼでもできるわ。

 

実際にしっかり治療していれば残らなかった後遺症があちこちにあったのだ。手首は両方2回ずつ折れており靭帯が切れて時計がまともな位置につけられない程に…


永遠はそこまで気にしていない様子だが、医者からは
「将来苦労するで」と脅かされていた。
専門学校まで行っているのだから本人が一番理解はしている。ただ、過ぎた事は仕方がないし元には戻らない。それよりも、身体に残った後遺症も将来苦労するかもしれない事も永遠にとってはおかんとの思い出の証なのだった。