誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

おかんへ書く手紙 二話

昔から家によう近所のおばちゃん達来てたよなぁ。
おかんはみんなの人気もんなんやって子供ながらに思ってたわ。
おばちゃん達来る時お菓子やらようさん持って来てくれてたから俺は嬉しかったけどな。

みんなが寄って来るおかん見てそれも嬉しかった。
俺はあんまり人が寄ってくるタイプちゃうから余計そう感じてたんかもしらんな。別に望んでもなかったんやけど。
おかんは歳の割にかわいいからみんなの憧れやったんかもしらんな。
息子が言うたら変やけど。

友達もみんなよう言うてたで
「永遠のおかんかわいいよなぁ」て。
「当たり前やろ、誰のおかんや思てんねん」ていつもネタみたいに言うてたの思い出すわ。

 

永遠は、ばぁばの家にあった昔のおかんの写真を思い出した。
おかんがポメラニアンのサリーを抱いて写っている写真だ。
聖子ちゃんカットの若いおかんが写っているのだが、今の時代でもアイドルになれるぐらい可愛いかった。この頃から評判だったらしい。

 

自分のおかんをここまで褒めるのはマザコンの域かもしれないが、永遠はそんな事なんとも思っていない。
自分の子供や犬等を過剰に可愛いと思う感情と似たような物、それ以上かもしれないがそんな所だ。

 

その写真は実家へ持って帰り家に飾っている。
我が家では評判の写真で教祖様と崇めていた。勿論ネタであるが。

そんな教祖様も還暦なのかと少し手を止めておかんの顔をぼぉっと思い浮かべていた。