誉の日記的物語

日記がてら書きたい事を好き勝手に書いています。 小説を書いており面白い小説がかけるようになりたいと、構成などはちゃめちゃですが書いてます。 読んで頂けると嬉しいです。どんな事でも意見貰えると助かります。

幸せの白い犬 ⑧

いつまでも当たり前のようにハッピーとの幸せな日々が続いていた。

この日も誉はハッピーといつものように散歩へと出掛けた。

ハッピーは散歩が大好きだ。

いつものルートをいつも通りに散歩する。

合間にハッピーはなんの前触れもなくダッシュする事がある。
だが、この日は足取りこそ軽い物のハッピーはダッシュしなかった。

誉はルートの終わりがけに試しにこちらからダッシュを仕掛けてみた。

ハッピーはこちらがダッシュを仕掛けてもいつもそれに乗ってダッシュするのだ。

この日もハッピーはダッシュについて来た、ところがその途中
「キャンキャン!」いつも出さない声をあげてびっこを引き出した。
「ごめんごめん…大丈夫か?」ハッピーに語りかける。

ハッピーには脱臼癖があったので誉はそれだろうと思いその日はハッピーを抱っこして帰った。

 

それからというもの、ハッピーは散歩には行きたがるし喜んで行くのだが、散歩中に痛がる事が多くなっていた。

誉は心配になりキミに相談した。

「なんか最近散歩中にハッピーやたらと痛がるんやけど大丈夫かなぁ?」誉は心配そうにキミに訪ねる。

「大分歳やし脱臼しやすくなってるんかもなぁ…あんまり走らさんようにゆっくり散歩してやって」ときみが言う。

「そうかぁ、それならまぁしゃあないわなぁ」心配ながらもキミが言うなら大丈夫なんだろうと誉は納得し、気をつけようと思った。

 

その頃からだろうか、おかんが不意に
「ハッピー最近異常にご飯食べるし水もがぶ飲みするんやけど?」と不思議そうに言った。

するとキミが
「弱ってたら逆に食欲とかなくなるから心配せんで大丈夫やろ」といつもの調子で答える。

おかんは
「まぁそうやわなぁ、元気やから良いけど」と納得したようだった。

確かに衰弱している様子もなく、ご飯をもりもり食べる様子からは不調があるようには微塵も感じなかった。

誉も気にはなったが、特に心配はしていなかった。

 

この時誰も気づかないうちにハッピーの身体は少しずつだが確実に変調をきたしていたのだった…